2025年12月26日に関西テレビ「newsランナー」に出演した日本維新の会の吉村洋文代表は、「食料品の消費税はゼロにすべき」と訴えました。

そして同じく番組に出演した兵庫県明石市の前の市長・泉房穂参議院議員と京都大学大学院の藤井聡教授の2人から「消費税減税」を“注文”として求められ、「食料品の消費税ゼロ頑張ります」と改めて答え、「財源の5兆円は(税収の)上振れ財源で対応できる」とも述べました。

また維新が自民党との連立の条件として、「改革の”センターピン”」と掲げている衆議院の議員定数削減を巡って、泉議員から「センターピンを消費税減税に」と求められると「どっちもやったらいい!」と語気を強める場面もありました。

■吉村代表「食料品の消費税はゼロにするべき」

吉村代表は番組の中で、「2026年に最も実現したいこと」として「副首都法案」を掲げたものの、FNNの世論調査で「高市内閣の”評価する取り組み”」でも4割を占めた、「物価高対策」について語り、「食料品の消費税はゼロにすべき」と語りました。

【吉村代表】「いま物価見ると、何が上がっているかって言うと、やっぱり食料品なんですよ。

食料品は、本当にしんどいのは、例えば子育て世帯とか、あるいは所得の少ない人。
必ずかかりますから、実は食料が一番しんどいんですね。物価も上がっているし。

例えば高級時計とか車とかも消費税かかります。『一律5%減税』できたら確かにいいけれど、必要な財源は15兆円かかるという中で、社会保障もこれから必要だっていうことを考えたときに、僕はやっぱり、食料品(の消費税ゼロ)。

本当にしんどい人とか所得の厳しい人とか、少子化と言われている中で子育て世帯のことを考えると、食料品の消費税はゼロにするべきだと思います。

これについては、確かに連立合意で時期までは明言できてないんですけど、僕はぜひ実現させたいと思う」

■藤井教授 消費税減税は「これ一本で解散する大義も立つ」

そして同じく番組に出演していた前明石市長の泉房穂議員と、積極財政を主張している京都大学大学院の藤井聡教授から、揃って「消費税減税」を”注文”されました。

藤井教授は「消費税の減税はこれ一本で解散の大義になる」とも述べて、実現を求めました。

【京大 藤井教授】「消費税減税については今、政治的な位置付けは『目指す』っていうだけになってますから。

高市さんも国会で、『本当はお金あったらやりたい。自民党の人に批判されるかもしれんけど』と言うてはったし、吉村さんも今おっしゃいましたし。

で、僕はもちろん全部5%にするのが一番いいともちろん思ってるんですけれども、これ(消費税減税)を来年できるかどうかで日本が明るくなるか、いまいちなのかってのが決まると思いますから、本当に日本を明るくするためには消費税減税この一本だと思うんです。

とりわけ選挙があるかもしれないとしたら、そのときの公約に皆さん掲げていただきたいなと。これ一本で解散する大義も立つと思いますから。絶対やってもらいたいと思います」

■泉議員「”センターピン”消費税減税に」吉村代表「どっちもやりましょうよ」語気強め

また泉議員は維新が「議員定数削減」を“改革のセンターピン”と掲げていることから「君子豹変して消費税減税」つまり、「センターピンを消費税減税に変えたら」と訴えました。

【泉参院議員】「吉村代表、もう思い切って”センターピン”消費税減税にもっていったら、維新にとってもそれはいいと思いますし、高市さんだって(消費全減税に踏み切る)可能性ないわけじゃないと思いますから、こちらお勧めですけどね」

これに吉村代表は、議員定数削減も消費税減税も「どっちもやりましょうよ」と語気を強めて訴えました。

【吉村代表】「どっちもやりましょうよ、ほんなら。もう議員定数削減の話になると、なんでみんながやりたがらへんのかな、と。約束したやんか、と(思う)。

これも消費税と関係していて、消費税増税したときに議員定数削減するって約束したんですよ。これ守ってないじゃないですか。増税だけ残っている。

まず約束守って、どっちもできる話なんだから、僕はまず議員定数削減は、絶対政治家として、国民に約束を守る政治をやるべきだと思う」

■吉村代表「簡単に合意にはならない」も 財源は「対応できる」

ここで番組の吉原功兼キャスターが、「まず消費税減税をやってはどうか」と提案すると…

【吉村代表】「消費税減税を食料品をやろうとすると、これは簡単に合意にはならないとは思います。でもこれは実際に、食料品の消費税ゼロに必要な財源というのは、5兆円なんですよね。

5兆円については今の“(税収の)上振れ財源”からすると僕は対応できると思います。『食料品の消費税ゼロ』頑張ります」

この答えに、泉議員も藤井教授も”応援”の声をあげました。

【泉議員】「消費税減税国民の悲願ですから、頑張ってください」
【藤井教授】「やってください」

(関西テレビ「newsランナー」2025年12月26日放送)

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