避難所へ行く場合

・使い捨てショーツの準備(生理用ショーツ型ナプキン、大人用紙パンツ、ペラペラの簡易下着、100円ショップの下着)
・消臭汚物入れ(ゴミ袋)の準備

使い捨てショーツと消臭汚物入れを準備
使い捨てショーツと消臭汚物入れを準備

避難所では、衛生環境を整えることがより難しくなります。そのため、洗濯場が開設されるまでの間をしのぐために「使い捨てショーツ」と消臭効果のある「ゴミ袋」を準備しています。「使い捨てショーツ」は、様々な種類があり、その中からわが家に合ったモノを選びました。

ショーツ型ナプキンや紙パンツを活用

避難所での生理対策には、経血モレや汚れを気にせず使えるショーツ型ナプキンが安心。

大人用紙パンツは、下着の替わりとしてだけでなく、非常用トイレも兼ねています。

ショーツ型ナプキン
ショーツ型ナプキン

2枚入りのお試しパックなら、かさばらず非常持ち出しリュックにも入れやすいサイズ感なので便利。ペラペラの簡易下着(4枚入り110円)と100円ショップの下着(1枚110円)は、安いので気兼ねなく使い捨てできるところが魅力!

仮設トイレで着替えられるかも検証

住んでいる地域の防災訓練に参加して、仮設トイレの中で下着の取り替えができるかも検証。人目につかないように、下着が替えられると分かって安心しました。

地域の避難訓練で着替えてみました
地域の避難訓練で着替えてみました

わが家では、「使い捨てショーツ」を避難所に洗濯場が開設される間までのつなぎとして考えていますが、「洗えない」「干す場所がない」「干すと人目が気になる」「盗難に合うかも」と、避難所生活が不安な方にも、「使い捨てショーツ」はおすすめです。備えておけば自宅避難でも活用できるので、ムダにはなりません。

デリケートな問題こそ対策が必要

わたしが勤務していた時は、海上保安庁は圧倒的に男性社会で女性特有の悩みや困りごとは自分で解決しなければいけませんでした。

相談しにくいことこそ対策を
相談しにくいことこそ対策を

災害時においても、同じように女性特有の悩みや困りごとは発生します。デリケートな問題は、なかなか声を大にして助けを求めることができませんが、予め対策ができることもあります。

わたしは災害が起こってから備えの必要性に気が付くという大失敗をしてしまったので、いざという時に困らないように、自分や家族に合った「災害時の下着の備え」を考えておきましょう。

川崎みさ
川崎みさ

1985年生まれで広島県在住。元海上保安官で2児のママ。船舶料理士、整理収納アドバイザー1級、ひろしま防災Jプログラムトレーナー。大型巡視船で働いていた経験を活かし、限られた環境と予算でも暮らしを楽しむ工夫を発信中。「お金はないけど知恵はある」海保マインドと「海保式やりくり」で、暮らしの「ちょっと困った」を解決するライフハックを発信する。
産後1カ月のときに西日本豪雨で被災した経験から、「親としての覚悟と準備の足りなさ」を自覚し、災害への備えを考えるようになる。海上保安庁を退職後に「災害について多くの人に考えてもらえるキッカケになれば」と、防災についての発信や、防災教室を開催している。テレビ、新聞、雑誌、NHKラジオなどメディア出演多数。趣味は古着屋めぐりとマンガを読むこと。