全国で初めて特定技能制度を活用して、路線バスの運転手に外国人が起用されました。
バスに乗るとよく耳にする、「お客さま安全のため、シートベルトの着用をお願いいたします」というアナウンスを行っているのは、この路線バスを運転している外国人の運転手です。
特定技能制度を使って23日に全国で初めてデビューしました。
東京バスでは、23日から全国初の外国人運転手による路線バスの運行を東京と沖縄で開始しました。
東京バス・アナクリト ジャペト ホアレズ運転手:
初めてお客さんを乗せるので緊張します。
東京バス・西村晴成代表取締役社長:
本当に人材が不足なんだと。乗務員の給与を上げてもなり手が少ない。そういう業界なので。
人手不足が深刻な業種を対象に、政府が専門技能があると認められた外国人を受け入れる特定技能制度。
運転手の不足によって“路線バスの減便”が相次いでいる中、2024年に自動車運送業も制度の対象に追加されました。
東京では、5人のフィリピン出身の外国人運転手を起用。
長期間の訓練を経て特定技能1号を取得し、23日を迎えました。
東京バス・アナクリト ジャペト ホアレズ運転手:
やっと今日実際に運転したのでうれしかった。お客さま乗せて運転して目的地まで安全運転できた。立派な運転手になるまで頭の中には毎日の運転は「安全運転」だけ頭にいれます。
デビューした外国人運転手には、日本人運転手によるサポートがつきますが、数カ月後には独り立ちします。
東京バス・西村晴成代表取締役社長:
乗務員不足を解消のために、なんとかこれを広く広めて乗車いただくお客さまに理解してもらい、一日も早く外国人のバス運転手というのが世に広まっていって、安心して乗車してもらえればと思っている。