浜松の名物と言えば何と言ってもウナギやギョーザを思い浮かべる人が多いと思いますが、いま、この2つに加えて“新たなご当地グルメ”を作ろうという動きが進められています。それが“ハンバーグ”です。
静岡県浜松市中央区にある“洋食屋みさくぼ”。
40年以上にわたって市民から愛され、昼時には市外からも客が訪れる人気店です。
来店客(愛知県から):
通りかかった時に名前と店の雰囲気を見ていいなと思ったのできょう初めて寄った
来店客(御前崎市から):
浜松に来た時は必ず“みさくぼ”に寄ろうと
人気の理由は1981年の創業以来、研究を重ね続けているメニューの数々です。
中をくりぬいた食パンに大きなエビを入れ、ホワイトソースとチーズを流し込んで焼き上げた、見た目も贅沢なえびグラタン。
完成まで3日を要するというカレーは、甘さのあとにスパイスの風味を感じるこだわりの逸品です。
中でも一番人気のメニューはというと…。
落合健悟 記者:
肉が柔らかいんですけどジューシーで、子供から大人まで誰でも美味しく食べられそうな味わいです
創業当時からの看板メニューで、肉と相性抜群の特製デミグラスソースがかけられた王道ハンバーグはこれまでに数々の賞を受賞しています。
洋食屋みさくぼ・斎藤清治シェフ:
ハンバーグは国民食。特に浜松の人はハンバーグに対して偏差値が高い。土地柄、食べる回数が多いと思う
総務省が行っている家計調査によれば、2023年1年間における1世帯当たりのハンバーグ購入額は2636円と日本一だった浜松市。
2024年はトップの座を静岡市に譲ったものの、毎年全国の上位常連です。
洋食屋みさくぼ・斎藤清治シェフ:
ウナギ・ギョーザ・ハンバーグと3本柱にしたい。そうすると価格帯もちょうどよく、高単価なウナギ、親しみやすいギョーザ、その間にハンバーグが来る
こうした中…
落合健悟 記者:
ありました。あちらですね。売り場にはハンバーグの街と書かれたポップとハンバーグのお惣菜がズラリと並んでいます
齊藤シェフの思いに共感した遠鉄ストアでは12月13日からはままつハンバーグの販売を開始。
商品化にあたっては洋食屋みさくぼがレシピを提供するなど、監修を担当しました。
“つなぎ”が大事なハンバーグなだけに、この思いを地域全体につなげていきたいと意気込みます。
洋食屋みさくぼ・斎藤清治シェフ:
1店舗だけが発信するのではなく、10店舗・50店舗・100店舗が発信していけば力になり、浜松市の魅力につながり、観光につながり、外から来てもらう機会も増えると思うのでそういったことを将来的には実現させたい
夢は大きく、浜松をハンバーグの街にすること。
その歩みはまだ始まったばかりです。