必要な害虫検査を受けずにコメを密輸した罪で起訴された輸入販売会社の経営者らが、その後書類送検されたコメを日本米と偽って売り代金をだまし取った詐欺容疑などについて不起訴処分となりました。
ベトナム国籍のチャン・ティ・トゥ・フェン被告(37)と夫の武重智之被告(48)は、ことし10月にベトナムから輸入されたコンテナの中にコメが入っていることを隠して税関に申告するなどし、必要な害虫検査を受けずにコメを密輸しようとした罪で逮捕・起訴されています。
大阪府警はさらに、密輸したコメを「日本米」と偽って愛知県内のベトナムショップなど4業者に売り、代金約500万円をだまし取った詐欺の疑いなどでも2人を書類送検していました。
しかし、大阪地方検察庁はきょう(=23日)、詐欺容疑などについて2人を不起訴処分としました。
大阪地検は不起訴の理由について「証拠関係に照らして不起訴処分と判断した」などとしています。