1943年に戦争で旧満州に渡り、終戦後には旧ソ連のシベリアに抑留されていた男性の遺骨が徳島県美馬市に住む娘に返還されました。
美馬市の青山誠子さん(86)に返されたのは父・細川利男さんの遺骨です。
【青山誠子さん】「お父さんかえってきたよ、誠子です。4歳で別れて、86歳なって。生きとってよかった」
細川さんは1943年に旧満州へ出征し、当時4歳の誠子さんと別れました。
厚生労働省によると細川さんは戦後、旧ソ連・シベリアで抑留され、38歳で病死。
遺骨は現在のトルクメニスタンにある墓地に埋葬されていました。
その後、2002年に政府の遺骨収集団が日本語で書かれた墓標を見つけて遺骨を引き取り、DNA鑑定の結果、誠子さんと親子だと判明したということです。
【青山誠子さん】「うれしい。会えてうれしい。生きとってよかった。桜が咲くころまで一緒に過ごす。一緒に寝る、横で」
遠い極寒の地で亡くなった細川さん。82年ぶりの家族との再会でした。
(関西テレビ「newsランナー」 2025年12月23日放送)