酒田市内のコミュニティセンターで灯油が流出し、水道水の汚染が確認されたと市が発表した。利用した人の健康被害・周辺への流出は、現在確認されていない。
土壌と水道水への灯油の流出が確認されたのは、酒田市の亀ケ崎コミュニティ防災センターに隣接する体育館「亀ケ崎記念会館」の灯油タンクの配管。
酒田市まちづくり推進課によると、市民から「コミセンの水が油臭い」との情報が寄せられ、市が12月9日に水質検査を行ったところ、水道から臭気と油分が検出されたという。
市が運営団体に確認したところ、2024年11月、亀ケ崎記念会館に設置された暖房機付近の砂利から油分と異臭が確認され、タンクから暖房機まで灯油を引き込む配管の一部の破損に気づき、業者が修理したという。
灯油が流出した時期は、2023年4月~2024年11月ごろまでの約1年7カ月間で、450リットル~900リットル流出したと推定されている。
(亀ケ崎コミュニティ振興会・芳賀隆会長)
「管理人の情報共有・管理者との情報共有がうまく行かなかった。市への報告や緊急の危機管理がまずかった」
現在のところ、利用者の健康被害や周辺への流出は確認されていない。
市は対策工事などを行うため、23日~1月3日まで体育館の休館の措置をとった。