宮崎県ではダニ媒介感染症SFTSへの感染者が全国で最も多くなっています。

SFTSへの対策を強化しようと、県医師会など3つの機関が連携協定を結びました。
今後、疫学調査などの研究を共同で進めます。
協定は県医師会、県獣医師会、それに宮崎大学が締結しました。

SFTSは、人も動物もかかる感染症で主にダニにかまれることで感染し、発熱など、重症化すると命に関わることもあります。
県によりますと2013年からことし7月までの報告数は119件で全国最多です。

協定締結後は7つの項目で連携して取り組み、ペットがSFTS陽性と診断された場合、隔離施設が充実している宮崎大学農学部附属動物病院へのスムーズな受け入れが可能になります。

また、人の場合は県医師会が動物の場合は県獣医師会が大学に情報を提供することで、より詳しく感染状況を調べることなどが期待され予防と重症化防止につなげます。

(県獣医師会 末吉益雄会長)
「この病気に対して、1つの分野だけではなく、多方面の専門性を生かした取り組みが必要であると思います」

来年3月には市民向けの研究の発表のほか啓発活動も進める予定です。

テレビ宮崎
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