「学童保育」に登録する児童の数が157万人を超え、過去最多を更新しました。
政府は、共働き家庭の増加を踏まえ、2030年ごろまでに約165万人を受け入れられるよう整備する方針です。
こども家庭庁と文部科学省によりますと、2025年5月時点で、放課後児童クラブいわゆる「学童保育」に登録している児童の数は、速報値で前の年から5万693人増え、157万645人で、過去最多となりました。
共働き家庭の増加で需要が高まっているとみられます。
一方、希望しても入れない待機児童の数は1万6330人で、前の年より1356人減りました。
こども家庭庁などは待機児童の解消に向け、2030年ごろまでに約165万人を受け入れられるよう整備する方針です。
また、今回初めて、待機児童の家庭の保護者を対象に行ったアンケート調査の結果も公表し、「待機になったことで生活に変化があった」と回答した保護者は59%にのぼったことが分かりました。
そのうち変化の内容として「就労時間を変えた」と回答したのは52%で最も多くなりました。
こども家庭庁は、こどもの居場所の選択肢を増やすため、小学生が過ごせる場所を設けた企業等に対し費用を補助するモデル事業を推進するなどしたいとしています。