徳島市が、生活保護を受給していた人たちに“賞味期限切れ”の食品を配布していた問題で、市長が陳謝しました。
徳島市は、おととしから生活保護の受給者ら59人に賞味期限が切れた備蓄用のパンなどの食品を渡し、その際「体調が悪くなった場合は自己責任」とする同意書にサインさせていました。
この問題について、徳島市の遠藤(えんどう)市長は「不適切な対応だった」と、陳謝しました。
【徳島市・遠藤彰良市長】
「(相談者の)尊厳を傷つけることはあってはならない。『困っているからこれでいいだろう』と職員にはそういう考えはなかったと思うが『“無意識の差別”みたいなものがあったのではないか』と言われても仕方がない」
そのうえで「個人に食品の安全性を押し付ける形になった。公的機関が安全性を担保しないといけない」と、話しました。