岩手県の盛岡市議会は12月22日、総額15億5000万円余りの補正予算案など73の議案を可決しました。
一方で市の常勤特別職などの期末手当を引き上げる議案は「撤回」となりました。
盛岡市議会の12月定例会は、22日に最終本会議が開かれ、市が提案した75議案のうち73議案が可決されました。
このうち総額で15億5000万円余りの補正予算には、児童手当の支給対象者へ2万円を支給する事業に8億4200万円余りを、住民税非課税世帯の灯油などの購入費用を補助する費用として1億7300万円余りが盛り込まれています。
また市の公共施設などの使用料の値上げも可決されました。
これにより盛岡タカヤアリーナのトレーニング室や盛岡駅前の自転車置き場など66施設・87カ所の使用料が、2026年度から引き上げられます。
このほか市内の宿泊施設の利用客から一律200円を徴収する宿泊税の導入も可決されました。市は2026年10月の導入を目指しています。
一方で市長など市の常勤特別職と市議会議員の期末手当を引き上げる2つの議案については、市側の申し出により議会側が賛成し撤回となりました。
撤回の理由について市は「厳しい財政状況と市民生活の実態を重く受け止めた」としています。