公共交通機関の新たな形として、運転手がいない自動運転バスへの取り組みが全国をはじめ、山陰でも進んでいます。
鳥取県米子市でも、12月22日からその実証運行が始まりました。
米子市で22日から始まった自動運転バスの実証運行。
緊急時に備えて運転手は乗車しますが、アクセルやブレーキ、ハンドルの操作をしていません。
22日の実証運行開始を前に、21日は記念セレモニーが行われ伊木市長などが試乗して乗り心地を確かめました。
実証運行は、JR米子駅と鳥取大学附属病院との間を往復する3キロ余りのルートを15分程度で走行します。
米子市・伊木市長:
加速もスムーズで、人が運転しているのと同じような感覚を受けました。
車両の定員は11人ですが、今回の実証運行は緊急時に停止できるよう運転手が乗車する「レベル2」の状態で行うため、最大8人の乗車が想定されています。
実証運行は、2026年2月27日まで平日の朝8時半から夕方4時までで1日15往復運行され、無料で誰でも利用できます。
米子市は今回の運行で課題の洗い出しなどを行ってさらに上の段階である運転手が乗車しない無人運行の「レベル4」での実証運行めざすとしています。
鳥取県・伊木市長:
運転手不足という課題を解決しつつ安全に公共交通の充実を図れるようにそういう期待感を持っています。
山陰両県での実証運行は、すでに鳥取市と松江市などで始まっていて、全国での取り組みと歩調を合わせ、山陰での実用化をにらんだ運行が続いています