OHK岡山放送で月曜から金曜午後3時50分から岡山・香川エリアで放送中の情報番組「なんしょん?」で、岡山の旬の魚介類を紹介する人気コーナー「瀬戸内旬紀行」。

岡山市中央卸売市場の市場関係者でつくる「岡山県お魚普及協会」の協力で瀬戸内などの新鮮な魚介のおいしい食べ方などを紹介しています。原田屋鮮魚店の原田徹美会長とともに、秋から冬にかけて旬を迎える「オリーブハマチ」の魅力をお伝えします。


◆オリーブハマチとは?

「オリーブハマチ」は、香川県で2008年に誕生したブランド魚です。名前の通り、オリーブ(香川県の県木・県花)の葉を粉末にして混ぜたエサで育てられた養殖のハマチです。オリーブの葉に含まれる抗酸化成分が魚の鮮度を保ち、傷みにくいとされています。

原田会長は「一般的なハマチは脂が乗っていて美味しいものの、時間が経つと身が変色しやすく、食感も落ちてしまうことがあるが、オリーブを食べて育ったハマチは、身がプリプリで光沢も良く、鮮やかな赤身が特徴。お刺身にしても長く美しさを保つ」と話しています。

◆出世魚「ハマチ」の豆知識

香川県の県魚にも選ばれているハマチは成長に応じて名前が変わる“出世魚”としても知られています。地域によって呼び方は異なりますが、瀬戸内では「ツバス → ヤズ → ハマチ → ブリ」と変化します。今回紹介するオリーブハマチは、70センチほどの立派なサイズで、ブリに近い段階。脂の乗りも抜群です。

番組では「ハマチ」に関するちょっとした雑学も。ハマチの漢字は魚へんに「反」。その由来は、身が反り返るほど元気な姿をしていることからだそうです。


◆秋から1月頃までが旬!“奇跡の味”を楽しむ

オリーブハマチの旬は、秋から1月頃まで。特に寒さが増すこの時期は脂が乗り、まさに“奇跡の味”と呼ばれるほどのおいしさです。原田会長も「1月ぐらいが一番美味しい。食べたことのない食感がありますよ。最高の味です」と太鼓判を押しています。

◆おすすめの食べ方は…刺身

原田会長おすすめの食べ方は「刺身」。活きの良さをそのまま味わえるのが魅力です。三枚おろしも比較的簡単で、骨に沿って包丁を入れるだけ。身はピカピカに輝き、脂の光沢が美しさを際立たせます。脂がのった刺身をおいしくいただくためには血合いをとっておくのも重要です。

◆刺身の切り方のポイントは?

切り方のポイントは「7、8ミリ程度」の厚み。歯ごたえと脂の旨みが絶妙なバランスになります。実際に試食した出演者からは「身が甘い」「脂も甘い」「しょう油に負けない旨み」と絶賛の声が上がりました。

◆香川発のブランド魚「オリーブハマチ」鮮度チェックポイントは

オリーブハマチは、香川県内外のスーパーや鮮魚店で広く販売されています。購入時の鮮度チェックポイントは「目の輝き」と「背中が青く、光沢のいいもの」。目が白っぽく濁っているものは鮮度が落ちている可能性が高いので注意しましょう。

◆正月料理などにもおすすめの魚

オリーブハマチは瀬戸内の自然と人の知恵が生んだ逸品。抗酸化作用を持つオリーブの力で、鮮度と美味しさを長く保つこのブランド魚は、年末年始の食卓にもぴったりです。ぜひこの冬、香川発の“奇跡の味“を味わってみてください。

岡山放送
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