石川県小松市にあるJR小松駅のすぐ隣、Komatsu九(こまつないん)でクリスマスムード満載のイベントが開催されている。「クリスマスストリート」と題されたこのイベントでは、プロジェクションマッピングやワークショップ、マーケットなど様々な催しが用意され、駅を利用する人々や地元の人たちを楽しませている。
地元の文化を取り入れた光の演出

会場に足を踏み入れると、まず目を引くのは美しいプロジェクションマッピング。壁面には雪の結晶や椿の花が映し出されている。企画したKomatsu九の中地彩子さんは、「椿は季節の花でもあるのですが、小松では九谷焼の絵柄としても縁起のいい花として親しまれてきました」と説明があった。

小松の文化的背景を取り入れたこの光の演出は、単なるクリスマスデコレーションではなく、地域のアイデンティティを表現している点が特徴的だ。

さらに会場には、興味を引く丸いオブジェも設置されていた。一見すると恐竜の卵のようにも見えるこのオブジェ、実は小松の「石」をモチーフにしたものだという。中地さんによれば「小松は良質な石が取れる土地でもありまして、小松の石文化もお知らせできればと思って、石にしました」とのこと。
小松市イメージキャラクター「カブッキー」も大活躍

イベントには小松市のイメージキャラクター「カブッキー」も登場。19日午後5時に行われた点灯式では、近くの「こばと保育園」の子どもたちとともに参加し、点灯式のスイッチを押した。

カブッキーとポムポムプリンのコラボレーショングッズも19日に発売されるなど、地元キャラクターを活かした盛り上げも行われている。

手作り体験で楽しむワークショップ
イベントでは様々なワークショップも開催される。加藤アナウンサーはオリジナルのクリスマスオーナメント作りに挑戦。「まず何から選んだらいいんですかね?」という質問に、スタッフの紙谷美郁さんは「こちらの木材か皮かリングから好きな土台を選んでいただいて、その後それにくっつけるパーツを選んでいただいて」と丁寧に説明してくれた。

加藤アナが選んだのは黄色い皮の素材と雪の結晶のパーツ。このワークショップで使われている皮の素材は小松の企業から提供された「本来は廃棄するような端材」だという。紙谷さんは「本来捨ててしまうようなものを有効活用しようという企画になっております」と説明した。

オーナメント作りは1人500円で3個まで作ることができる。20日は、このワークショップ以外にも、アイシングクッキー作りやグラスアート体験、エッセンシャルオイルを使ったワークショップなど、様々な体験ができるそうだ。

音楽と賑わいのクリスマスストリート
会場では市民アーティストによる生演奏も行われており、取材時にはウクレレの演奏が場の雰囲気を盛り上げていた。光と音楽が融合し、訪れる人々をクリスマスムードへと誘う。

中地さんによると、20日は26店舗ほどのお店が通路に並ぶという。「雑貨ですとかアクセサリー、あと焼き菓子ですとかおにぎりなんかも並びますので是非楽しみにしてください」と話す。クリスマスプレゼント選びにもぴったりの品々が並ぶようだ。

親子で楽しめる週末のイベント
「親子の方も是非遊びに来て欲しいですし、駅を利用される観光客の方だったり、いろんな方にお子さんから大人まで楽しめますので、来ていただきたいです」と中地さんは呼びかける。

今年のクリスマスは平日でお仕事の方も多い。そんな中、この週末に開催される「クリスマスストリート」で一足早くクリスマス気分を味わってみてはいかがだろうか。20日はマーケット、ライブ、ワークショップなど様々な催しが午後1時から午後7時まで行われる。

石の文化や椿の柄といった小松の伝統を取り入れながらも、現代的なプロジェクションマッピングやワークショップで彩られたこのイベント。子どもから大人まで楽しめる小松駅前の「クリスマスストリート」は、地域の魅力を再発見する機会にもなりそうだ。
(石川テレビ)
