「すしの都」北九州市に新たな展開です。
19日午前11時すぎ、小倉駅(北九州市)に到着した新幹線からホームに降り立った男性。
出迎えた駅長や北九州市の職員に導かれて向かった先は…
新幹線の改札内にある「立喰寿し平四郎」です。
新鮮なネタが揃う「すしの都」をアピールし、観光客誘致を進める北九州市。
その玄関口で握りたてを楽しめる人気の店です。
◆富山県 新田八朗知事
「そこに(ホームからの)エスカレーターが見えているので、このシチュエーションがすごいなと思いました。おすすめの『玄界5貫盛り』をおいしくいただきました」
到着からわずか1分で北九州の実力を再認識したこの方こそ、すしを生かした活性化に欠かせない重要な人物なんです。
北九州市と連携して「すし」を生かした観光客誘致を進める、富山県の新田八朗知事です。
北九州市の武内市長とのトップ会談に臨むため、小倉城庭園を訪れました。
すしをネタにしたトップ会談は、6月に富山での初開催に続き2回目で、その間、双方はJR西日本とも手を組んで中間地点の大阪でPRイベントを開くなど、連携した取り組みを進めてきました。
第2回の会談は市内の人気店「幸すし」が手掛けた、藍島のサワラなど新鮮な12種類のすしの他、新田知事が手土産に持参した富山名物の鱒寿司を味わいながら進められました。
◆富山県 新田八朗知事
「色んなところでサワラを食べますが、ひと味違う感じがしますね」
会談では北九州と富山を結ぶ「すしのゴールデンルート」に話が及び、山口県下関市の参加が決まったことや、広島・岡山両県にも参加を働きかけていることが報告されました。
さらにJR西日本を含めた3者は、大阪を起点に北九州か富山かの行き先がサイコロで決まる、新たな旅行商品を売り出すと発表しました。
往復の切符と「すしクーポン」が付いて9800円という破格値で、2026年1月から専用サイトで販売されます。
◆富山県 新田八朗知事
「すしをフックにしたブランディングの広がりがどんどん出てきたことを、とてもうれしく思っている」
◆北九州市 武内和久市長
「日本中には素敵な地方都市・地域がたくさんあるので、ローカル・トゥ・ローカルの絆をさらに大きくしていくひとつの形として、すしのゴールデンルートも盛り上げていきたい」
すしを仲立ちに進む観光客誘致の連携策。
地方同士のつながりが、大都市にはない新たな魅力を生むことが期待されています。