愛媛県今治市沖の来島海峡で2023年2月、貨物船2隻が衝突し、1人が死亡、1人が行方不明となった事故について、国の運輸安全委員会は18日、調査報告書を公表しました。事故の原因は、それぞれの船が衝突を避ける判断が遅れたためと考えられるとしています。
この事故は2023年2月、今治市沖の来島海峡付近で三重県鳥羽市の貨物船「せいりゅう」と、今治市の貨物船「幸栄丸」が衝突したものです。この事故で「せいりゅう」は沈没し、船長の男性(当時63歳)が死亡、一等航海士の男性(当時24歳)が行方不明となりました。
国の運輸安全委員会の報告書によりますと、事故の原因は両船が相手の動きを十分に確認しないまま接近し、衝突を避ける判断が遅れたためだとしています。
また、「せいりゅう」の船長が適切な見張りを続けていなかったことや、「幸栄丸」の船長が相手の船が進路を変えると考え、進む方向や速さを変えなかったことも衝突の原因と考えられるとしています。
運輸安全委員会は相手の船の動きに思い込みを持たず、汽笛で注意喚起したり、無線で早めに意図の確認をするなどが、再発防止につながるとしています。
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