今年も残すところあと2週間。愛媛県大洲市でおせち料理などに重宝される伝統食材、「焼き干し鮎」が盛んに作られています。
まるで工芸品のように黄金色に仕上がっているのが「焼き干し鮎」です。大洲市の年の瀬の伝統食材で、市内柴の上満武さんの作業場では今年も盛んに作られています。
上満武さん:
「もうすぐ正月が来るぞ。今年が(あと)わずかっていうことを感じながら焼きますね」
「焼き干し鮎」は肱川でとれたアユを1匹ずつ竹串に刺し、炭火の周りに円を描くように並べて覆いをし、3時間ほどかけてじっくり焼き上げます。そして束ねた麦わらに放射状に刺して、10日ほど乾燥させると完成です。
江戸時代の参勤交代で献上物として持参されたと言われていて、風味豊かで上品な味のダシがとれ、お正月の雑煮などにも最適だということです。
また今年は雨が少なく肱川の水量が減っていましたが、心配されたアユ漁への影響はなかったということです。
上満武さん:
「結構いいサイズが捕れましたよ。焼き干し鮎のダシはですね、上品なというふうに表現するのが一番いいかなと思う」
上満さんの焼き干し鮎づくりは12月25日頃まで続けられ、大洲市内の白滝の直売所「しらたきの里」で販売されます。
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