福岡市の再開発事業 『天神ビッグバン』のひとつ、『新天町商店街』と『福岡パルコ』周辺の一体的再開発について、最新の計画状況が明らかになり、具体的な完成イメージ図が初公開された。
最新の計画内容が明らかに
ファッションや雑貨、薬局や書店など約100店舗が並ぶ新天町商店街。新天町といえば、商店街の中央広場の時計台のメルヘンチャイム(高さ17メートル・幅25メートル)だ。9時から20時まで1時間ごとにからくり人形が動き、メロディが奏でられる。再開発でもこの特徴は引き継がれるという。
福岡市の再開発事業『天神ビッグバン』の一環として計画されている新天町商店街と福岡パルコ地区の一体的な再開発。

新天町商店街とパルコ本館、及び新館、そして西鉄福岡天神駅ビルの一部を取り壊し、東側と西側の敷地を一体化して、大型の複合商業ビルを建設する計画だ。

福岡市議会の12月定例会で17日、最新の計画内容が明らかにされ、内部の完成イメージ図などが、初めて公開された。
新天町約800億円 パルコ約1000億円
公開されたイメージ図によるとビルの1階、新天町地区に当たるエリアには、現在の赴きを継承するかたちで、天神と大名を繋ぐ商店街を設置する計画だという。

新天町のシンボルともいえる時計台も形を変えて継承される。

複合ビルには、商業施設やハイグレードホテル、オフィスのほかライブハウスやミュージアムなど新たな文化や情報を発信する施設も設けられる。

さらに、新天町商店街を通るメルヘン通りの地下には、地下鉄天神駅と直結した新たな地下通路が整備される予定だ。

12月定例市議会で市の担当者は「想定の設計、整備費としましては、新天町街区は約800億円、パルコ街区は約1000億円という規模感」と発表。総事業費は、約1890億円となる。

2026年度には設計に着手する予定で、2030年代の完成を目指すとしている。九州一の繁華街、天神の街の顔が、また新たになる。
(テレビ西日本)
