大手食品メーカーの「味の素」が3年間で約150億円の申告漏れを指摘されていたことがわかりました。
関係者によりますと、「味の素」は、タイの現地法人の孫会社とひ孫会社については支配関係にないとして所得を合算せず税務申告していたということです。
このほか、ナイジェリアの子会社では、保有していた約45億円の債権を経営悪化を理由に特別損失として計上していたということです。
東京国税局は、孫会社とひ孫会社の所得は合算して日本で申告する必要があるなどと判断したほか、特別損失扱いで所得を圧縮していたと判断し、2024年3月までの3年間で150億円に上る申告漏れを指摘し、約13億円を追徴課税をしました。
味の素は処分を不服として国税不服審判所に審査請求しています。