高校生ラガーマンの夢舞台「花園」開幕まで10日となりました。県代表として44年連続で出場する佐賀工業は、例年以上の仕上がりを見せる自慢のフォワード陣で悲願の初優勝を狙います。
11月1日に行われた全国高校ラグビー・県予選決勝。
早稲田佐賀と対戦した佐賀工業はフォワードで圧倒し力を見せつけ44大会連続、54回目の花園出場を決めました。
【長谷川怜生キャプテン】
「FWのモールや突破で相手を圧倒して自分たちのやりたいゲームプランでやれたのが一番。花園で絶対に日本一を取りたい」
県予選決勝でもトライを決めたキャプテンの長谷川怜生選手。
花園に向け力強く意気込みを語りました。
【長谷川怜生キャプテン】
「チームを引っ張れるようにトライを取れたのは、これからの自信にもつながった。花園でもトライを取れるように頑張りたい」
ポジションは、攻守の要で豊富な運動量が求められるナンバー8。
ラグビーでは、花形ポジションと言われています。
長谷川選手の強みは、キャリーと呼ばれるボールを前に進める力です。
【長谷川怜生キャプテン】
「自分らしさを出せた。花園でも出していきたい。監督からもアタックの部分でチームを引っ張っていってほしいと言われた。キャリーでチームを引っ張るような選手でいたい」
チームを指揮するのは枝吉巨樹監督。
スクラムやモールを行うフォワード陣に例年以上の手応えを感じています。
【枝吉巨樹監督】
「特に今年のチームは、FWが例年に比べてもまとまりがあって、力強さは群を抜いている。全国でもNO1・NO2を競えるようなFWの強さを誇っている」
そんなフォワード陣を先頭で引っ張るのが練習の合間にプロテインを飲み、周りの部員を笑顔にする秀島聡太郎選手。
【枝吉巨樹監督】
「ひょうきんでニコニコとしているので、クラスでも人気者」
秀島選手は、181センチ、110キロという恵まれた体格を生かし、スクラムでは最前列で自慢のフォワード陣を支えます。
【秀島聡太郎選手】
「誰よりも低く組んで相手より早く当たって、相手のスクラムを壊すことを意識しているのが、伝統ある佐賀工業に傷を付けないようにスクラムとモールだけはどこのチームにも負けないように頑張りたい」
佐賀工業自慢のフォワード陣を生かすチームの武器はもう1つ。
【よし浦太我選手】
「チームのピンチ脱出と一番早く前に陣地を回復させるのがキック。上手く使っていきたいと思って蹴っている」
精度の高いキックを誇るよし浦太我選手。
フォワード陣を生かす自慢の左足でチームを勝利に導きます。
【枝吉巨樹監督】
「左利きで最初はサイズが小さかったが、自分で筋トレや体作りをしっかりやって、キックも周りに負けない位に飛ばして名キッカー」
開幕まであと10日。
自慢のフォワード陣を中心とした不撓不屈の精神で、佐賀工業はこれまで先輩たちが成しえなかった悲願の優勝を狙います。
【全員】
「全国制覇目指して頑張るぞ!お〜!」
花園は、12月27日に大阪府で開幕します。
佐賀工業は2回戦からの登場で、30日に大阪府第一代表の東海大大阪仰星と香川県代表の坂出第一の勝者と対戦します。