富山市婦中町のみやの保育所と宮野小学校周辺に、富山県内で初となる「キッズ・ゾーン」が設けられた。子どもたちの交通安全を守るための新たな取り組みだ。

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地域住民の要望から実現した安全対策

キッズ・ゾーンが設定されたのは、みやの保育所と宮野小学校を中心とした約14万平方メートルのエリア。17日に開かれた設定式では、みやの保育所の園児たちが「私たちは交通ルールを守って安全に気をつけます」と元気よく交通事故防止の誓いを述べた。

このエリアではこれまで子どもを巻き込んだ交通事故は発生していないが、通学と送迎の時間が重なることや、県道に囲まれた地域が抜け道として利用されるケースが多いことから、地域住民から交通安全対策を求める声が上がっていた。

法的規制はないが注意喚起を促す

キッズ・ゾーンには速度制限などの法的な規制はないものの、そのエリアであることを知らせる看板が3カ所、路面標示が4カ所に設置された。これにより、ドライバーに子どもたちが散歩や通園などで通行することを知らせ、注意を喚起する。

富山市こども支援課の植野聡希課長は「ドライバーにもイメージハンプや標識、案内板を見て、より安全運転に気をつけてほしい」と話している。

保育士からは園児たちに向けて「車の人は気をつけて運転をしてくれますが、交通ルールを守ってみんなも歩きましょうね」と呼びかけがあった。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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