岡山県が倉敷市の川に設置した水門が老朽化して海水が農地に流れ込み、農作物に被害が出ている問題です。県は水門の本格的な改修と被害農家への損害賠償を行う方針を明らかにしました。

12月17日に開かれた岡山県議会の常任委員会で県が発表したものです。倉敷市の昭和水門は、里見川に海水が流れ込むのを防ぐため、県が1975年に設置、管理しています。

2025年8月、左右2つのゲートのうち、左岸側のゲートで海水の漏れを防ぐゴムが劣化していることが分かりました。このため、海水が川に流れ込み、コメやレンコンを栽培する流域の農家13戸の合わせて3.7ヘクタールで塩害が確認されました。

県は、2027年6月ごろまでの完了を目指し、左岸側ゲートの、水をせき止めるための鉄製の板、「扉体」を取り替える工事を行うということです。また、塩害が確認された農家などと農業収入の減少額の補償や休耕に対する損害賠償に向けた話し合いを行います。

県は「農家などからの相談対応や技術指導を必要に応じて行う」としています。

岡山放送
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