ベネッセは「進研ゼミ」の会員の小学生が選んだ「今年の漢字」を発表した。
「進研ゼミ小学講座」が日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」の一環で募集したもの。
1位は「楽」
進研ゼミ小学講座の会員からの応募で最も多く票を集めたのは「楽」(746票)。
理由は「学校でたくさん友だちができて、毎日楽しいから(1年生)」、「大阪万博などがあって、とても楽しかったからです(3年生)」、「今年一年、楽しい事ばかりだったから(4年生)」とほっこりするものが並んだ。
中には「楽はしないで一生懸命頑張ったからそのぶん、楽しい年になったと思うから(5年生)」と大人の心にも響く声もあった。
2位以降は世相を反映した漢字も多数
2位は“本家”と同じ「熊」(534票)。
「熊の被害のニュースをいつもテレビで聞いたから(5年生)」という理由が挙げられた。「ニュースでよく見た」「怖かった」などの声が多かったとのこと。
「熊」は小学4年生で習う漢字だが、テレビのニュースでは「クマ」とカタカナ表記をするのが一般的だ。

3位、4位、5位は“僅差”となった。

3位:「初」(372票)。
「初めての女性総理大臣が誕生したから」(4年生)

4位:「万」(364票)。
「学校で大阪関西万博のことをやったことが楽しかったから」(3年生)

5位:「米」(346票)
「米の価格が高くなったニュースを見たから」(2年生)
そして6位もニュースが影響したとみられる漢字だった。
6位:「高」(220票)
「『高』市場さんが経理大臣になったり、お米が『高』くなったりしたから」(6年生)
ベネッセは「子どもたちは社会の出来事をよく見ているようです。一年の中で話題となったニュースをそのまま漢字に投影したコメントが幅広く寄せられました」としている。
7位以降もバラエティーに富んだ「漢字」
7位:「新」(217票)
「最先端な万博、女性初の総理と新たなことが起こったし、私的にも6年として新たなことが沢山あったから」(6年生)
8位:「暑」(184票)
「今年の量は暑かったから」(2年生)
9位:「推」(169票)
「すごく推し活が楽しかった年だったから」(4年生)
10位:「大」(159票)
「大阪、大屋根リング、大リーグ、大谷翔平選手等『大』がいっぱいだから」(3年生)
これらの漢字についてベネッセは「同じ漢字を選んでも、その理由づけは子どもによって大きく異なるのが印象的でした」と評した。
7位の「新」では、新首相誕生と「最高学年で新しいことに挑戦した」など自分の変化を振り返る声の両方が寄せられ、10位の「大」でも、「大阪万博の『大』」「大リーグの大谷選手」などに加え、「最高学年で『大変』だった」と自分の一年のがんばりを込めた声もあったという。
「個人的今年の漢字」も発表
ベネッセは「投票数が極少数、というか1票」の「個人的すぎる漢字」も公表した。
その一部とコメントも紹介する。
・「鮭」
「買ったサーモンがめっちゃウマかったから」(1年生)
ベネッセコメント:サーモン的にも光栄だと思います。
・「函」
「函館に行ったから」(5年生)
ベネッセコメント:「館」も推したいです。
・「塩」
「塩みたいにしょっっっっっぱい思い出や恋があるから」(6年生)
ベネッセコメント:来年はきっと「糖」です。
・「暇」
「暇だったから」(4年生)
「やることがないから」(5年生)
ベネッセコメント:こちらは2票となりまして、ひとりだけじゃない素敵な事実に震えます。
小学生たちがこの1年を振り返って選んだ漢字とその理由にほっこりしたり、ハッとさせられたり。大人の自分も新たな年に向け、まずは1年を振り返ってみようと思う。
(プライムオンライン編集部)
