個室サウナで夫婦が死亡した火災。
ドアノブが外れて、サウナ室に閉じ込められた可能性があることが分かりました。

安全対策はどうなっているのか取材しました。

東京・赤坂の個室サウナで男女2人が死亡した火事。

警視庁は16日午後、亡くなったのは美容室経営の松田政也さん(36)と妻の陽子さん(37)だと発表しました。

東京・赤坂のサウナ店では、16日午前に警視庁や消防による現場検証が行われていました。

近隣住民は「12時ぐらいにサイレンが鳴って、煙も目に見えないですけど、ちょっと臭いでは感じました」と語りました。

火災が起きたのは、赤坂駅から300メートルほど離れた会員制プライベートサウナ「SAUNATIGER」。

全室個室となっており、飲食の提供なども行われています。

警視庁によると、5階建てビルの3階から出火したとみられ、サウナ個室内の座席や壁は焦げていたということです。

松田さん夫妻はサウナ室内の入り口付近で、仕切りの扉に頭を向け、陽子さんの上に夫・政也さんが折り重なるような形で倒れているのを発見。

さらに、その後の捜査関係者への取材で新たに判明した事実が。

サウナ室に出入りする扉のL字形の木製のドアノブが何らかの原因で外れていて、床に落ちていたことが分かりました。

サウナ室の中から扉を開けられず、2人が閉じ込められた可能性が。

また、サウナ室内には非常用ボタンがあり、押されたような形跡があったといいますが、正常に作動したかどうかは分かっていません。

一般的に個室サウナでは、どのような安全対策を行っているのか。
神奈川・川崎市にある個室サウナ「ロウリューランド川崎」を取材しました。

ここでは、2人まで利用できる個室サウナを25部屋備えているといいます。

ロウリューランド川崎・三枝祥栄店長:
外側からはこのようにお客さまがつかみやすいようになってますけど、裏側から見ると取っ手とかはなくて、押して開けられるようになっています。体調が悪い時には絶対こうもたれかかると思うので、勝手に開くようにはしています。

また、万が一の火災の場合に備え、サウナ室内には…。

ロウリューランド川崎・三枝祥栄店長:
火災報知器をサウナ室内に必ず設置しています。内側に非常用ボタンがあります。(Q.お客さんが座っている正面にある?)そうですね。(ボタンを押すと)事務所の方に操作盤があるので、そこで警報が鳴るようにしています。フロントにも響く音なので「何か鳴ってるな」はすぐわかります。(Q.非常用ボタンが鳴ったらすぐ駆けつける?)その通りです。

さらに換気口も2カ所設置するなど、密閉空間だからこその安全対策を行っているといいます。

個室サウナで夫婦2人が亡くなった東京・赤坂での火事。
現場には燃えたタオルが残されていて、警視庁は出火の原因を引き続き調べています。

フジテレビ
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社会部
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