フジ・メディア・ホールディングスは15日、投資家の村上世彰氏の長女の野村絢氏から、関連する投資会社レノなどとともに株式を議決権ベースで最大33.3%になるまで買い増す旨の趣旨説明書を受領したと発表しました。
村上氏側は、不動産事業の売却および株主還元の拡充などの方針が公表されれば、説明書を撤回し、株の買い増しは行わないとしています。
フジ・メディア・ホールディングスは2025年7月、特定の大株主が議決権ベースで20%以上の買付行為を行った場合の対応方針を決めました。
対応方針では、買付行為の趣旨の説明を求めた上で、臨時の株主総会で承認を得られた場合には、買付行為を行った株主以外に新株予約権を無償で割り当てることとしています。
フジ・メディア・ホールディングスは、村上氏側に対し、取締役会や株主が内容の検討をするのに必要な情報の提供を求める予定としています。