12月10日が冬のボーナスの支給日だったという人も多かったのではないだろうか。
物価高の今何に使うのかを街で聞いた。
昔のボーナス事情とあわせてお伝えする。
12月10日、北海道や札幌市の職員に冬のボーナスが支給された。
北海道の平均額は2024年より5万6千円多い75万2千円、札幌市は4万5千円多い81万3千円だった。
ともに4年連続の増額で民間企業の水準にあわせて調整されている。
2025年の冬のボーナス、皆さんの場合はどうだっただろうか。

冬のボーナスの使い道は―
「若干の上がり。ちょっとだけ数万くらいです。(子どもの)学費や塾にかかってくると思う。いまは貯金の時期だと思っています」(30代・通信業)
「業績の厳しい会社だったので出るだけ良かったという感じです。横ばいなのかな。消費には回さないです」(50代・卸売業)
「今年、転職したのでその割には評価してもらえていると思います。将来的なことを考えて目先で使わない方がいいと思っています」(30代・建設業)
「欲しいものを買って投資と半分半分。年金が僕らの世代はあてにできないので」(30代・通信業)

帝国データバンク札幌支店によると、冬のボーナスを増額した企業は2024年の24.6%よりもわずかに減り24.0%に。
最低賃金の引き上げや物価高などで中小企業を中心に収益改善が遅れているということだ。
景気回復の兆しがなかなか見えてこないが、過去のボーナスはどうだったのだろうか。

1984年はボーナス「手渡し」
こちらは1984年、札幌市役所の冬のボーナス支給日。
当時は銀行振り込みではなく袋に入った現金が市役所に運ばれていた。
そのまま本人に手渡しされて、机の上で金額を数えている。
今では考えられない光景だ。

1990年はバブル景気
続いては1990年。
年の初めに株価が暴落しバブル崩壊の足音が聞こえてきた時代だが、日本はまだ好景気だった。
「長期にわたる好況を反映して今年のボーナスは大型と言われています。ご覧の通り銀行は出たてのボーナスを下ろす人たちで大変込み合っています」(当時のリポーター)
「スキー場に遊びに行くお金を少し。家族で年2回ほど旅に行きます」(当時の街頭インタビュー)
「『ボーナスが出るなら思い切って』と人気なのが衛星放送を受信できる商品です。テレビは29型を中心に15万円から17万円ビデオは13万円から14万円の物が売れています。売れ行きは好調で品薄状態が続いているとのことです」(当時のリポーター)

日本銀行は加熱する経済を抑えるために金利を上げた。そのため金融商品が大人気に。
郵便局の定額貯金の金利は現在0.32%だが、当時は6%を超えていた。
時代とともに変わるボーナスの形。
皆さん、この冬はどうだっただろうか。
