北朝鮮による拉致問題をテーマにした全国の作文コンクールで、鹿児島県内の2人の高校生が最優秀賞と優秀賞を受賞しました。

高校生部門 最優秀賞 川内高校2年・羽島奈穂さん
「生まれる前のこと。忘れてはいけないこと。しかし、多くの若者は『知らない』『分からない』『怖い』という理由で拉致問題に触れようとしない。そもそも触れる機会が少ないのだ」

川内高校2年の羽島奈穂さん。

政府が主催する北朝鮮による拉致問題をテーマにした作文コンクールで最優秀賞を受賞し、13日、東京で開催されたシンポジウムで作文を読み上げました。

中学3年生の時から拉致問題に関心を持ち、署名活動などに参加してきた羽島さん、活動の中で感じた若者の関心の低さを題材に作文を書きました。

若者に感心を持ってもらうために、2025年の夏には志を共にする高校生とともに拉致に関する勉強会も開催した羽島さん。

作文ではその勉強会についても取り上げた上で、「もっと学校や家庭の中で拉致について語るべき」と訴えました。

川内高校 2年・羽島奈穂さん
「全拉致被害者救出のため、二度と拉致事件を起こさせないために、『風化させない』という言葉があるのだ。私は拉致被害者家族にこう伝えたい。『一緒に頑張りましょう』と。これからも楽しい青春を希求する日本の若者の一人として声を上げ続けたい」

また、2025年の作文コンクールでは羽島さんと共に活動している甲南高校2年の福留豪希さんも優秀賞を受賞しました。

また、鹿児島市立星峯中学校3年の櫻井心葉さんが中学生部門で特別賞を受賞しました。

櫻井さんは羽島さんの活動をきっかけに拉致問題に関心を持ったということです。

鹿児島テレビ
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