静岡・伊東市の田久保眞紀前市長の失職にともなって行われた伊東市長選挙は、新人の元市議が当選した。
田久保前市長も立候補して選挙戦を戦ったが、当選した杉本憲也氏に3倍以上の差をつけられて落選した。
田久保前市長は報道陣の前には姿を現さず、陣営関係者によると「きょうは行きたくない」と話していたという。

選挙戦では激しい逆風が…

静岡・伊東市の田久保眞紀前市長が学歴詐称問題をめぐって失職したのにともない、14日に投開票が行われた市長選挙。田久保氏も出馬したが落選した。

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記者リポート:
日付は回って午前1時過ぎです。落選となった田久保氏ですが、こちらで報道陣の囲み取材に 応じる意向を示していましたが、現在も姿を見せていません。

田久保前市長は落選決定後、カメラの前に姿を見せていない。

田久保前市長の学歴詐称問題を発端に行われた今回の伊東市長選挙には、過去最多となる9人が立候補。

田久保前市長も再選を目指した。しかし…。

男性:
責任を感じろ!市政を停滞させた責任を感じろ!どの面下げて出てんだ選挙に。

選挙戦では、激しい逆風にさらされた。

一方で、支援者には感謝の思いをこう伝えた。

田久保前市長:
ごめんなさい。私のことを信じて応援してくれる、本当にありがたいです。ありがとうございます。

選挙戦最終日には、支援者から熱い田久保コールが上がった。

「田久保!田久保!田久保!田久保!」

田久保前市長:
どんな結果が出るかは本当にね、明日ふたを開けてみないと分からないけども、これで勝ち上がったら伝説です。

しかし、勝って伝説となることはなかった。

開票の結果、元市議で新人の杉本憲也氏が初当選。
田久保氏は、杉本氏に3倍以上の差をつけられて敗れた。

選挙結果の判明後、田久保氏は報道陣の取材に応じる約束だったが、日付が変わっても、カメラの前に姿を見せることはなかった。

陣営関係者によると、田久保氏は「きょうは行きたくない」と話していたという。

そうした対応を、伊東市民は、どう受け止めているのか?

伊東市民:
正直言って、ちゃんと顔を出して、質問に答えるとかやってほしかった。

伊東市民:
今までの対応を見てたらそうなるかな、そこまで期待してなかった。

田久保氏は、午前4時過ぎにSNSを更新。支援者向けのコメントとして、
「改めてまたみなさんとお話しできる場を作りたいと思っています」
…とつづっている。

田久保氏の学歴詐称問題をめぐっては、警察が公職選挙法違反など複数の告発を受理していて、今後は、捜査がどう進むのかが焦点となる。
(「イット!」 12月15日放送より)