札幌市手稲区に住む40代の男性が、投資詐欺で合計約1億1600万円をだまし取られました。札幌市では1億円を超える詐欺被害が相次いでいて、警察が注意を呼びかけています。
男性が「投資家を名乗る男」と知り合ったのは8月13日。LINEで、自動で連絡先が追加される機能を使っていた男性のもとに突然男から連絡が来たということです。その後、「アシスタントを名乗る女」からもメッセージが送られ、男性は株式の投資サイトを紹介されました。
サイトには利益が出ているように表示されていたため、男性は信じ込んでしまったということです。
9月下旬から11月までの2か月余りで16回、合計約1億1600万円を振り込んだ男性は利益を引き出そうと連絡します。しかし「システムエラーで違約金がかかる」「引き出せなかった」などと何度も断られ、不審に思ったことで詐欺だと気づいたということです。
その後、12月10日に手稲警察署へ被害を届け出て事件が発覚しました。
札幌市では、巨額な詐欺被害が相次いでいます。
厚別区に住む60代の男性が5月から7月にかけ、警察官などを装った詐欺の手口で約1億4500万円をだまし取られました。西区に住む50代の男性は11月、同じく警察官などを装った男らに約8000万円と約4200万円分の金塊（総額約1億2200万円）をだまし取られています。
警察は、警察官が現金の振り込みなどを依頼することはなく、怪しいと感じたら「#9110」（警察相談専用電話）に電話するよう呼びかけています。
