福島駅で進む新幹線のアプローチ線工事。この工事現場を訪れた子どもたちからは、驚きと感動の声が聞かれた。

■子どもたちが見学
子どもたちが居る場所は、JR福島駅で工事が進む新幹線のアプローチ線。2021年から建設が進み、2027年3月の使用開始を目指している。
子どもたちからは「どうやって建っているのかも気になるし、疑問と関心がたくさん出てきました」「普段上ったことのない所に上って、新幹線や線路のすごさを改めて実感しました」との声が聞かれた。
ところでこのアプローチ線。完成すると、どうなるか知っているだろうか?

■現状:上りも下りも14番線
JR福島駅では、高架橋を走る東北新幹線に在来線からやってくる山形新幹線が乗り入れている。
東北新幹線へつながる山形新幹線のアプローチ線は、現在14番線へつながる1本しかないので、東京へ向かう「つばさ」も山形へ向かう「つばさ」も14番線しか使えない。

■現状:ダイヤが乱れやすい
さらに「つばさ」と連結する上りの「やまびこ」は、14番線に入る際に二度下りの通過線を跨がなければならないほか、山形新幹線は在来線の線路を使うため、大雪や動物との衝突などでダイヤが乱れやすいという特徴がある。
山形新幹線の遅れが、青森県や秋田県へも波及することもある。また、山形新幹線開業時は3路線しかなかった東日本の新幹線は、いまや6路線に増えたので北は北海道、西は福井県まで遅れが広がってしまう。

『上りアプローチ線』ができれば、上りと下りの「つばさ」が別々のホームで発着することができ、福島のみならず、全国の新幹線の安定輸送に繋がる。新しい上りアプローチ線は2026年度末に使用が開始される予定だ。

福島テレビ
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