アメリカメディアは12日、トランプ政権でウクライナ和平の交渉を担うウィトコフ特使が近く、ドイツの首都ベルリンを訪問し、ゼレンスキー大統領やヨーロッパの首脳らと会談すると報じました。
ウォールストリート・ジャーナルは当局者の話として、ウィトコフ特使がベルリンでゼレンスキー大統領のほか、フランス、イギリス、ドイツの首脳らと会談し、アメリカが提示した和平案について意見を交わすと伝えました。
アメリカ主導の和平案をめぐり、トランプ大統領は交渉に進展が見込める場合にのみ政府高官を派遣する考えを示していて、年末までの和平合意を目指す中で詰めの協議となる見通しです。
会談ではアメリカの和平案に対するウクライナ側やヨーロッパ側の修正案をめぐり、ウクライナが拒否している領土の割譲や戦後の安全の保証などについて 議論されるとみられます。
妥協点を見いだし、ヨーロッパも含めた受け入れ可能な解決策を見いだせるのかが焦点です。
こうした中、ゼレンスキー大統領は12日、ロシアが制圧したと主張している東部クピャンスクを訪問し、占領を否定しました。
和平交渉をにらみ、戦況で劣勢ではないことを内外に示す狙いがあるとみられます。