12月12日の青森県東方沖を震源とする地震について、専門家は、8日に発生した最大震度6強の地震に関連していると指摘し、今後大きな地震や津波が発生する可能性があるとして注意を呼びかけています。

津波工学を専門とする東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授は、岩手県内で12日に最大震度4を観測した地震は、8日の深夜に発生した地震に関連していると話します。

東北大学災害科学国際研究所 今村文彦教授
「きょうの昼間に起きた地震は余震だと考えている。月曜の地震より少し沖で、発生エリアと深さは少し浅いので津波注意報が出た」

また、今村教授は今後1週間から3週間程度は大きな余震が起きる可能性があると言います。

東北大学災害科学国際研究所 今村文彦教授
「(今月8日は)M7.5だったので、その後にM6またはM7に近い余震の可能性がある。全体で溜まっているもの(エネルギー)がだんだんと解放されているということ。その解放はまだ続くのではないかと思う」

そして今後の地震とこれに伴う津波について注意を呼びかけています。

東北大学災害科学国際研究所 今村文彦教授
「(今月8日の地震が)M7以上になったので、実はこの後に巨大な地震、または津波が発生する可能性がある。これは通常より高くなっている」

この上で今村教授は「冬場や夜に津波から避難することは非常に難しいため、防寒対策のほか、避難場所や手段の確認、それに長期避難に備えてほしい」と話していました。

岩手めんこいテレビ
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