その年の世相を表す、毎年恒例の「今年の漢字」が12日午後2時過ぎに京都・清水寺で発表され、1位に「熊」が選ばれた。30周年を迎えた「今年の漢字」で、初めて選ばれた。
続く2位は、「米」が、わずか180票差でランクインし、3位は、「高」が選ばれた。

今年の漢字は「熊」

12日午後、京都の清水寺で師走の風物詩「今年の漢字」が発表された。
2025年はどの漢字が選ばれたのか――。

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発表を前に、街の皆さんに予想してもらうと「『高』いですね。物価高の『高』。かなり厳しいです。買い物行く度にわかります。高市さんの『高』」「変化の『変』。いろんなことが政治的なことで前の首相とガラっと変わっていることが多いので、変化してるから『変』かな」「お『米』…。『米』かな。みんなお米で動いていたから。まだ下がらないし」「『熊』ね、『熊』も怖かったね。東京のはずれでも出てるというし」と、思い思いに、2025年の漢字を予想する声が上がった。

そんな中、午後2時過ぎ、発表の瞬間を迎えた。

2025年の世相を表す漢字一文字に選ばれたのは「熊」。
30周年を迎えた今年の漢字で、「熊」が選ばれたのは初めてだ。

「熊」は全国から応募があった18万9122票のうち、最も多い2万3346票を獲得。
全国各地でクマの出没が相次ぎ、人的被害が過去最多を記録したことや、日本にいた4頭のパンダ(熊猫)が中国に返還されたことなどが選ばれた理由に挙げられた。

各地で止まらない“クマ被害”

連日、各地に出没し止まらないクマ被害。
2025年度のクマによる死者数も過去最多の13人に上っている。

北海道で10月に撮影された映像には、わなに捕らえられたクマがおりの中で暴れている様子が映っている。人が近づくと、何度も低いうなり声を上げて威嚇していた。

青森県では、海を泳ぐクマの映像が撮影された。水中から顔を出し、カメラの方を向いているのが分かる。

さらに北海道・歌志内市では、体長2メートルほどのクマと2頭の子グマが、こちらを威嚇するように車めがけて突進してくる恐怖の瞬間が撮影された。

今年の漢字に「熊」が選ばれたことについて、街では「確かにね~。毎日テレビでクマの話題出てたもんね」「わかります、わかります。実際、田舎に住んでいて、クマも近所にでているのでそうだろうなって」「『熊』以外なんかあったっけ?っていうくらい最近クマの話題ばっかりなんで、地元もクマで持ちきりなので」などといった反応がみられた。

そして2位は、2024年から続く価格高騰や備蓄米の放出などが話題となった「米」が、わずか180票差でランクインした。

3位は、高いの「高」となり、高市首相の誕生や物価高などが選ばれた理由だということだ。
(「イット!」12月12日放送より)

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