県議会の総務警察委員会が12日開かれ、県警の情報発信の在り方をめぐる質問が相次ぐ中、県警の安達警務部長は「公開の方法については状況に応じて適切に判断していく」として具体的な情報発信の在り方には言及しませんでした。

12日開かれた県議会の総務警察委員会。

11月14日、県警が再発防止策の見直しの内容を発表した際に、報道機関がカメラを入れた会見を求めたのに対し、県警がこれに応じなかったことについて、県議から質問が寄せられました。

福司山宣介県議
「皆さんの目指している方向とこの行動は伴っていない」

鹿児島県警・安達警務部長
「記者の質問がなくなるまで質疑応答に答えていて、そうした観点から県民への説明責任は果たしたと考えている」

しかし再発防止策の見直しの内容が発表された12月14日は、新たに巡査長の懲戒処分も公表されていて、県議からは対応を問題視する声があがっています。

福司山宣介県議
「(会見を開くべきかどうか)は聞いた県民が今度はどう判断するか、これは皆さんが判断することではないのでは」

安達警務部長
「公開の方法についても状況に応じて適切に判断していく」

安達警務部長はこのように述べ、今後の情報公開の在り方について具体的に言及することはありませんでした。

2025年、既に2024年を超える6人の警察官が懲戒処分を受けている県警。

県民の信頼回復に向けて再発防止策への取り組みだけでなく、県民にどのような形で情報発信を行うのか、県警の姿勢が問われているといえそうです。

鹿児島テレビ
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