病気や障害を抱えた人がケアを受けながら人生の最期を過ごす場所「ホームホスピス」。高齢化が進む県内で初めての施設が開所しました。
認定証受け渡し:「おめでとうございます」
ホームホスピスみのりの家・運営責任者 呉 静恵さん:
「ありがとうございます」
高知市若草町の住宅街にある一軒家。県内で初めて開所したホームホスピス「みのりの家」です。ホームホスピスは病気などのために自宅での生活が困難になった人が生活するもう一つの「我が家」です。一軒の家で5~6人が共同生活を送り、看護師などのスタッフが24時間体制で見守り、ケアをします。
田村優介アナウンサー:
「入居者の部屋に入りますと天井のクロスにはその人が希望した写真がプリントされています。こちらの部屋は夜桜です」
住人が思い出に浸り穏やかな時間を過ごしてほしいという思いが込められています。開所式にはみのりの家に妻が入居する家族の姿も。山本豊さん、76歳です。
妻が入居予定・山本豊さん:
「いろいろな訪問介護を受けながら(妻の)面倒見てましたけど、やっぱり1人では体力の限界がある。年々私らも年をとりますのでやっぱりこういうホームホスピスができたということはすごくうれしい」
みのりの家をつくった呉静恵さんは訪問看護師として看取りの現場に立つ中、ホームホスピスの大切さを実感。10年以上、開所に向けて動いていました。
ホームホスピス「みのりの家」・運営責任者 呉 静恵さん:
「私が大事にしたいのは生きることっていうのを分かち合いたいなって思っていますね。かけがえのない命、一つしかない命を自分らしく、どんなふうに過ごして人生を終えていくのか。そこには生きてきて良かったって、自分が生きてきた意味があったっていうふうに思えてもらえたらいいなと」
ホームホスピス「みのりの家」は現在3人の入居が決まっていて、12月15日から入居が始まります。