福山市保健所は12日、福山大学の学生寮で集団食中毒が発生したと発表しました。

保健所によりますと、8日正午ごろ、学生寮の給食業務を請け負う業者から「下痢、腹痛の症状のある人が複数いる」と保健所に連絡がありました。

男性職員1人を含む男女61人に下痢や腹痛の症状がありましたが、いずれも回復に向かっているということです。

症状のある一部の人の便からは動物の腸管や土壌などに広く存在し、小腸内で大量に増えると人に有害な毒素を発生させる「ウェルシュ菌」が検出されていて、保健所は症状などから6日の朝食か、夕食が原因とみています。

提供されたメニューには、照焼きミートボールや いんげんのごまあえ、ブロッコリーの和風スパゲティ、肉じゃがなどがあったということです。

ウェルシュ菌は食品などを大量に加熱調理した場合、食品の温度が下がるなど一定の条件下で増殖する恐れがあるということです。

保健所は12日付で給食を調理した福山市の「魚国総本社」を当面の間、営業禁止処分にしました。

保健所は「季節にかかわらず、作り置きを避け、調理後は適切な温度で管理してほしい」と呼びかけています。

テレビ新広島
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