2025年1年を振り返りましたが、次は2026年の話題です。
2026年のえと「午」にちなんだ張り子人形づくりの最盛期を迎える倉吉市の工房では午年に合わせて半世紀ぶりに伝統のおもちゃを復活させました。

倉吉市の「はこた人形工房」。

江戸時代から伝わる倉吉市の工芸品「倉吉張子」の作品をてがけています。
今は2026年のえと「午」の張り子人形づくりがピークを迎えています。

はこた人形工房・牧田能裕さん:
午は顔が長いのでそういう木型を作ってもらった。
かわいいイメージを意識して作っています。

一つ一つ手作業で作るため、1体完成させるまで10日程度かかります。
午の張り子は200体ほど作る予定だということです。

この工房では午年に合わせて復活した作品があります。

作野俊介記者:
こちらが半世紀ぶりに復活した「倉吉の竹馬」です。
こうやってまたがって遊ぶ子どものおもちゃです。

復活したのは「倉吉の竹馬」。
昭和40年代ごろまで作られていた伝統の郷土玩具です。

はこた人形工房・牧田能裕さん:
昔作られていたものが存在していて、2026年午年ということもあってこれ復活したらおもしろいんじゃないという話をして。

竹馬づくりは工房の先代が亡くなってから途絶えていましたが、残されていた実物や写真などを参考に2025年の夏から製作を進め、半世紀ぶりに復活させました。

馬の顔は、貝殻を砕いて作る「胡粉」と呼ばれる白い下地を塗り、赤色の染料や墨などで表情を描いています。
柄の部分は黒竹を用いました。

はこた人形工房・牧田能裕さん:
最近はデジタルの世界になってしまっているが、こういうアナログもいいなというところでこういうので遊んでいただければありがたい。

「倉吉の竹馬」は長さ65センチと22センチの大小2種類が製作され、この工房で販売されています。

TSKさんいん中央テレビ
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