鶴岡市で、加茂水産高校の生徒たちが育てた「マガキ」の試食会が行われた。新たなブランド化を目指して取り組んだ研究養殖のお味は?
生徒たちが手塩にかけて育てたマガキ。
最初は親指の爪ほどの大きさだったカキは、大きいもので約10センチにまで成長した。
加茂水産高校では2024年からマガキの養殖に取り組んでいて、2025年は水産科の3年生4人が加茂の港でカゴを使った養殖に挑んだ。
11日の試食会には、漁業関係者など20人が参加。
2024年はほとんどのマガキが死滅してしまった経験から、2025年は養殖場所を増やし、養殖時期を早めたことで約500個を収穫できた。
試食会では、和風と洋風に調理されたマガキが振る舞われた。
(試食した人)
「味はとても癖がなくて、カキの味もしっかりしていておいしいカキになっている」
「港の中で空きスペースを利用してカキを養殖できるとなれば、それが生産増につながると期待している」
(加茂水産高3年・板垣成さん)
「思った以上に味もしっかりしていて、身も最初は入っていなかったが大きくなっていてとてもおいしかった。次の世代にも課題研究してもらって、ブランド化目指して研究してほしい」
2025年は、マガキの一大産地である広島など瀬戸内海沿岸で大量死が相次いだが、生徒たちが手がけたマガキは小ぶりながらも順調に育った。
加茂水産高校では今後も研究養殖を続け、「庄内産のマガキ」としてブランド化を目指す考え。