自民党・高市総裁が、NHKの討論番組の出演を手のケガを理由に直前で取りやめたことで広がる波紋。
「公示後に行われる唯一の党首討論」として注目されていたこともあり、様々な臆測も飛び交っている。
そうした中、政府高官が欠席に至った経緯や高市総理とのやりとりを明かした。

「総理は日曜討論に出ると言っていたが、強引にキャンセルさせた」

急きょ欠席したことに広がる波紋

衆院選の投開票日まで残り3日となる中、自民党総裁の高市首相が党首討論番組を欠席した件について、政府高官が内情を説明し、注目されている。

この記事の画像(16枚)

事の発端は、高市首相が2月1日の朝、NHKで放送された番組「日曜討論」を、手の治療を理由に直前でキャンセルしたことだった。

その後、高市首相は 午後に岐阜県で応援演説。テーピングが巻かれた手の状態について、こう話していた。

高市首相:
きのうハイタッチとかしている時に、強く引っ張られて関節やっちゃいましたが、消炎剤とテーピングで今朝から治療していただいたんで大丈夫です。ありがとうございます!

しかし「公示後に全国放送で行われる唯一の党首討論番組」を急きょ欠席したことで波紋が広ががる。野党からは…。

共産党・田村智子委員長:(2月1日)
選挙の中で、たった1回しかなかった党首討論出てこられないまま、これで終わりにするわけにいかないんです。

(参政党・神谷代表のXより)
体調不良とのことでしたが、この後、街頭演説などをしたら、「討論から逃げた」と必ず叩かれる。

またネット上で注目されたのが、一部週刊誌による高市首相と旧統一教会との関係をめぐる記事や…。

高市首相:
円安でもっと助かっているのが外為特会。これの運用、今ホクホク状態です。だから円高がいいのか円安がいいのか分からない。

物価高の中、日本のトップが「円安を容認した」ともとれるこの発言に 、「説明から逃げた」などの臆測が広がった。

政府高官が明かした経緯は…

くすぶり続ける高市首相の「党首討論直前キャンセル」。
その判断について、政府高官がキャンセルに至った経緯や高市首相とのやりとりを明かした。

政府高官は、高市総理の手の状態について、「公示日からの握手で悪化した」と説明。
その上で…。

政府高官:
水曜日(1月28日)手が腫れてグローブみたいになっているのを見かねて、「病院にいけないか」と私が党本部に言ったが、各陣営はネットに(高市氏が来ると)載せていて、「人が集まっているから出来ない」と言った。その件で、総理ともけっこう言い合いになった。

また番組当日には…。

政府高官:
当日総理は、深刻な状態で消炎薬やテーピング、ステロイド剤を塗ったりした。総理は日曜討論に出ると言っていたが、強引にキャンセルさせた。それが(午前)8時過ぎの話。

出演キャンセルの判断は木原官房長官によるもので、これより前に複数の党幹部に代打をできるかどうか打診した結果、田村政調会長代行が出演することになったという。

衆院選の投開票日が3日後に迫る中、いまだ行われていない公示後の党首討論。
中道改革連合の野田共同代表は5日…。

中道改革連合・野田共同代表:
総理大臣は自分でいいですかっていう信任投票を事実上やりたいで解散したんだったら、どんどんどんどん討論をして、自分がどういうことを考えているかを説明するのが総理大臣の責任じゃありませんか。明日でも党首討論会やろうじゃありませんか。

一方、高市首相が討論番組を欠席した事について、5日に政府の見解を求められた佐藤官房副長官は…。

佐藤官房副長官:
お尋ねは高市総理の自由民主党総裁としての活動に関する事柄でありまして、その逐一について政府としてお答えすることは差し控えたいと思います。以上です。
(「イット!」 2月5日放送より)