最大震度6強を観測した青森・八戸市で、高さ70メートルの鉄塔に損傷が見つかりました。
倒壊の恐れがあり、避難指示が出ています。
こうした中、北日本を中心に厳しい真冬の寒さが到来し、この週末、東京でも雪が降る可能性が出てきています。
11日朝の北海道・旭川市です。
激しく降る雪で、視界が白くかすんでいます。
午後4時には積雪が36cmに達しました。
除雪が追い付いてない雪道。
踏み固められ凸凹としている雪の上を、車が慎重に走行する様子が見られました。
11日朝の青森空港。
激しい吹雪が光に照らされていました。
先日の地震の被災地には、真冬並みの寒気が11日夜から流れ込む見通しです。
青森・八戸市で最大震度6強を観測してから4日目となる11日、市民生活に大きな影響をもたらす被害が新たに分かりました。
NTT青森八戸ビルに設置された鉄塔。
そのうちの1本の鉄柱を見ると、白い塗装の部分にずれが生じています。
高さ70メートルの鉄塔は4本の鉄柱により構成されていますが、NTT東日本によると地上から約50メートル、黒くなっている箇所が破損部分だということです。
また、柱を支えるボルトの接続部分にも損傷が見つかりました。
再び地震が発生すれば倒壊する恐れも。
周辺には学校や幼稚園、病院、住宅街があり、近くを走る国道45号線は一部で通行止めとなっています。
鉄塔周辺の病院の入り口には「本日休診」の貼り紙が見られました。
学校などが臨時休校となった他、付近の48世帯に避難指示が出されています。
「ちょっと怖いですよね。どういうふうに倒れるのか。建物の上に建ってるので倒れ方もいろんなパターンあるのかなと思うと、ちょっと不安ですね」という声が聞かれました。
むつ市内でも被害が相次いでいます。
むつ市の複合施設では、地割れが発生している影響で、20cmほど沈んでいる部分があります。
また、岩手・一戸町の世界遺産でも被害が。
世界文化遺産に登録されている御所野遺跡で、縄文時代の集落を復元した柱の1本が根元から折れたということです。
一方、11日夜から北海道や青森県には真冬並みの寒気が流れ込みます。
警報級の大雪や暴風となる恐れがあり、12日夕方までの予想降雪量は東北北部の山沿いで70cm。
平地で30cmなどとなっていて注意が必要です。
12日の東京都心は、予想最高気温が10度と真冬のような寒さとなりそうです。
この週末も真冬の寒さとなる見通しで、雪が降る可能性があります。
最低気温が1度予想の13日の夜ごろから、東京の山沿いで降る雨が雪に変わります。
そこから、朝にかけて再び雪となり、都内でもみぞれとなる恐れがあります。
14日の予想最低気温は3度。
路面の凍結による交通への影響などに注意が必要で、最新の情報を確認するようにしてください。