東京・月島署で目撃されたのは、カメラのフラッシュに厳しい表情を浮かべたと思うと、笑顔を見せた男。

指定薬物を密輸した疑いで逮捕された、間中謙二容疑者(59)。
日本に持ち込んだのは“ゾンビたばこ”と呼ばれる薬物でした。

どのようにして事件が発覚したのでしょうか。

11月、タイから成田空港に届いた1箱の段ボール。
税関職員が中身をチェックすると、液体入りのボトルが4本。
ボディーローションとして送られてきました。

「バナナオイル」とラベルが貼られた液体には、指定薬物「エトミデート」が含まれていたのです。

「エトミデート」は過剰摂取すると手足がけいれんすることなどから、“ゾンビたばこ”とも呼ばれる危険な薬物。

押収されたのは2kg余り、末端価格2000万円以上のもので、2025年5月に指定薬物になって以降、全国で最も多い密輸量だということです。

調べに対し、間中容疑者は「知人から受け取りを依頼されたもので、受け取りを拒否するつもりだった」と容疑を否認。

警視庁は密売目的とみて捜査しています。