岳南広域消防組合(本部・長野県中野市)は職員がパワーハラスメントに該当する行為を行ったとして、12月8日付で職員2人に懲戒処分を行ったと発表しました。
岳南消防組合によりますと、50代男性の消防司令が減給10分の1・1カ月、50代男性の消防司令補が戒告の処分を受けました。
50代男性の消防司令は2021年4月、50代の男性部下に「早くしろ」「何してるんだ」と大声で威圧的に叱責、同年6月には同じ部下に、大声で「使えねえな」といった人格を否定する発言をし、叱責しました。
被害に遭った部下はうつ状態となり11カ月休職し、復帰後、本部に設置された相談窓口に通報。その後の調査でパワーハラスメント行為と認定されました。
50代消防司令補は2024年8月、30代男性の部下が救助訓練中に手技を誤ったため、ヘルメットの上から手で頭をたたく行為をしました。
被害に遭った部下は不眠などを訴え3カ月間の療養休暇を取得、その後、相談窓口への通報し、その後の調査でパワーハラスメント行為と認定されました。
処分を受けた2人は、「大変、申し訳ありませんでした」などと話しているということです。
いずれの事案も、当時の署長と補佐の2人が管理監督責任者として口頭厳重注意を受けました。
岳南広域消防組合の消防長は「職員教育の徹底、組織体制の見直しを含め、再発防止に全力で取り組む」などとコメントしています。