長野県千曲市の千曲警察署で、先週、市内のシャツメーカーの社員による服装や身だしなみについての講座が開かれました。県警は11月から年間を通じた「ノーネクタイ」などの軽装化を認めていて、適切な服装の選び方などを学びました。

12月9日、千曲市の千曲警察署。先週、署員を対象にある講座が開かれました。

フレックスジャパン・相沢紗也香さん:
「装いは心の鏡といわれるように、その日の服装は気分や心の状態を映している」

服装や身だしなみについての講座です。

市内のシャツメーカー「フレックスジャパン」の社員が、職場で求められる清潔感のある服装やマナーについて説明しました。

それにしても、なぜ、警察署で―。

実は、県警でも職員の軽装化が進んでいるからです。

クールビズなどをきっかけに広がる職場での軽装化。官公庁や民間企業ではノーネクタイやノージャケットなどの身軽な服装が定着しています。

そうした中、全国の警察組織でも軽装化が広がっています。

県警も2025年5月から交番勤務などの警察官が着る制服の「ノーネクタイ」を認めました。

さらに、11月からはスーツで仕事をする警察官についても、年間を通じてノーネクタイやノージャケットを選択できるようにしました。

働きやすい環境づくりや勤務の効率アップが狙いです。

署員は―。

署員:
「ネクタイすると、首元が苦しいなと思うこともあったが、ノーネクタイになり、仕事がしやすくなった」
「ネクタイがなくなり、ボタンが1部、開けられるように。私自身、仕事をしていて動きやすいと思っている」

署員からも好評の軽装化。

一方で、こんな悩みも―。

署員:
「どこまで軽装化していいのかという境界の線引きを考えるのが難しいなと思う」

講座では、ノーネクタイに適したシャツの選び方や清潔感を保ちつつ機能的な服装についてレクチャーを受けました。

フレックスジャパン・小林忍さん:
「ノーネクタイ用といえばボタンダウンシャツ。本体に襟先を固定するデザインなので、カジュアルからビジネスカジュアルまで対応できる」

フレックスジャパン社員:
「襟付きのシャツが一番安心感がある。こういった着こなしが一番きれいに見えるかな」

署員:
「TPOに応じた服装の選び方は大事だと思った。肌着の色とか、女性ならではで、色の選び方とか気にしていかないといけないと思う」

県警は今後も、服装の基本やマナーを徹底していきたいとしています。

長野放送
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