日本維新の会の奥下剛光衆院議員が、政治資金をキャバクラなどに支出していた問題が明らかになりました。

奥下議員は「適切ではなかった」と釈明していますが、この問題について、奥下議員のかつての“上司”である橋下徹氏が、関西テレビの情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」で元部下の不祥事に厳しい言葉で切り込みます。

■維新・奥下議員 政治資金からキャバクラやラウンジの飲食費を支出

奥下議員の後援会の収支報告書によると、一昨年、東京・赤坂のキャバクラや大阪・ミナミのラウンジなどに、政治資金から合わせて12万6500円を支出していました。

この支出について奥下議員は、「適切か適切じゃないかといえば、それは適切ではないとは思います」と述べました。

企業から陳情のために誘われた会合だったと説明し、「急に呼ばれた場所がそういった場所であったということで、我々はその店を選べる立場にない。僕からしたら、まあ迷惑な場所」だったと釈明。

しかし、「場の雰囲気でやっぱり断りづらいこともある」と続けました。


■元上司の橋下氏「僕の指導不足というところがあれば本当に申し訳ないと思います」

この奥下議員、実は驚きの過去がありました。

2014年、当時大阪市長だった橋下氏の記者会見の映像にはまだ国会議員になる前の奥下氏の姿があります。

奥下議員は、橋下氏が大阪府知事だった時代の秘書、そして大阪市長時代の特別秘書を務めていた人物なのです。

元部下の不祥事について、橋下氏は番組で「僕の指導不足というところがあれば本当に申し訳ないと思います」と、まず口にしました。

そして、「非常に残念」と繰り返します。

橋下氏によると、自身が知事・市長だった8年間、奥下氏は政治資金を管理する側であり、領収書ごとに、誰と、どこへ、何の目的で行ったのかを厳しくチェックしていたと語ります。

また、今回の問題が発覚した当初、奥下氏側から「適切に処理した」というコメントが出そうになったため、橋下氏自身がメディアを通じて批判したという裏側も明かしました。

その結果、奥下氏は「不適切だった」と対応を改めたと指摘し、「本当に反省してほしい」と語りました。

■土田晃之さん「キャバクラではダメでも銀座や芸者さんを呼んだ会食はいいのか?」

スタジオでは、政治資金の使い道について議論が交わされました。

橋下氏は「僕も現役時代、バーは何回か行ってます。バーテンダーが男性だったら良くて、女性だったらダメなのかというのは難しいところ。ただ今から考えれば、バーは二次会で話はだいたい終わったあとにちょっと飲みに行こうと。これを政治資金でやってしまったことは僕もあります。維新がお金に厳しいということを主張するのであれば全部ダメにすればよい」と話します。

元参議院議員の佐藤正久さんは、今回のケースは法律違反ではないかもしれないとしつつも、「普通クラブとかキャバクラで政治活動はやりませんから」と指摘。
「私はキャバクラでに行ったことがない。たぶん行っても話が合わない」と話します。

タレントの土田晃之さんは、キャバクラと他の飲食店の線引きの難しさに言及。「キャバクラで話が合わないのなら、銀座だったらオッケーなのかとか、じゃあ芸者さんを呼んだりする会席はオッケーなのかってなると、その線引き難しいですよね」と指摘します。

さらに、「(奥下議員が政治資金を支出した)ものまねのショーパブに行って何の仕事の話をするのかよく分からないが、六本木のショーパブであればうちの事務所の後輩もお世話になってるかも」と話しました。

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年10月9日放送)

関西テレビ
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