2025年8月に島根県浜田市の浜田港沖の防波堤に漁船が衝突した事故で、浜田海上保安部は12月10日、この漁船の一等航海士を松江地方検察庁浜田支部に書類送致したと発表した。

この事故は、8月10日深夜に漁船「第二十八浜吉丸」が浜田港沖の防波堤に衝突し、乗組員10人がけがをしたもので、最も重いものでは甲板員1人が頸椎を骨折し加療期間約3か月の重傷を負いました。

この事故で、一等航海士として乗船し、当時居眠りをしていたことで衝突の原因を作ったとして30歳の男性が業務上過失傷害と業務上過失往来危険の容疑で書類送検されました。

浜田海保によると船は、8月19日午後11時頃に長崎県対馬沖での漁を終え、浜田漁港へ向かう途中、航海当直を引き継いだ一等航海士の男性が、「楽な姿勢で操船したい」と考え、座ると居眠りに陥ることを認識していながら、船橋内のいすに座って操船した過失があったとしています。

第八管区海上保安本部管内では、居眠りに起因する事故を起こした船の数は、過去5年間(2021年~2025年11月末)で16隻にのぼっているということです。

2024年には浜田港内でも、14トンの漁船が操船者の居眠りで防波堤に単独衝突する事故が発生し、乗組員2人が負傷しました。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

鳥取・島根の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。