愛媛県の養殖カキの生産地・愛南町でも大量死が発生したなか、わずかに生き残ったカキの出荷が例年より3週間ほど遅れて始まっています。
身がプリプリでクリーミーな味わいが人気の「愛南かき」。愛南町ではエサのプランクトンが豊富な御荘湾で、約30軒の業者がカキの養殖をしています。
出荷作業は例年だと11月下旬に始まるものの、今年は大量死が発生しました。
カキを養殖する松本和三さん:
「6割位は確実に死んでる。過去これだけ死にが多いのは初めて」
生産者の一人・松本和三さんは、愛南町防城成川でカキを35年以上養殖。今回の大量死では約7割が死んだといい、出荷は例年より3週間ほど遅れて10日に始めました。作業場では、生き残ったカキを専用の金具で開けて、身を殻から取り出す作業に取り組んでいます。
養殖カキは業者によっては9割が死んでいると言われ、大量死は11月をピークに止んでいるといいます。
ただ年末年始の最も需要が増える書き入れ時での大量死の発生。出荷作業は午前中だけ行い、終日の出荷はクリスマス以降にする予定です。
松本さん:
「多い死にが出ましたが、みなさん、また愛南のカキをたくさん食べてください」
取引き価格は「むき身」500グラムが1900円、殻付き1キロが1500円に。大量死をうけて去年より100円値上げしているということです。
#愛媛県 #愛南町 #漁業 #養殖 #カキ #貝 #海 #異変 #大量死 #出荷 #値上げ #食材 #物価