青森で起きた最大震度6強の地震から一夜明けた9日、被害が徐々に明らかになっています。

■「3.11を彷彿とさせるような怖い気持ち」

8日午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源として発生した強い地震。八戸市で震度6強、名古屋市内でも震度1を観測するなど揺れは広い範囲に及び、岩手県の久慈港では70センチの津波も観測されました。

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地震から一夜が明けた9日朝、豊山町の県営名古屋空港に青森・岩手からの便が到着し、乗客らが発災当時の状況を語りました。

秋田県から来た70代:
「横揺れがすごかったですね。私の感じだと30秒は揺れていたかな」

青森県から来た60代:
「けっこう長く揺れて、3.11を彷彿とさせるような怖い気持ちはしました」

■水道管が破裂し断水も…被害が明らかに

青森県七戸町にある土器などの展示施設「二ツ森貝塚館」では、公開中の展示物はワイヤーで固定してあり無事でしたが、廊下の壁には大きなヒビが入るなどの被害が。

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さらに、水道管が破裂し、342世帯で断水が発生しました。町の集会所には給水所が設けられ、住民が次々と訪れていました。

住民ら:
「お風呂の残りをくんで使っているんですけど、このまま続くと大変だなと」
「トイレも使えないし、早く復旧してほしい」

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七戸町の一部では既に断水が復旧しているところもありますが、9日午後7時半ごろまで給水活動を実施するということです。

気象庁地震火山技術調査課の原田智史課長:
「最悪のケースでは、3.11のような地震が起きることを想定する。あのようなことが再び起きないとは限らないと考えて、備えをしていただくことが必要かと思います」

今回の地震を受け、気象庁は別の大規模な地震が起きる可能性が普段より高まっているとして、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を運用開始以来初めて発表しました。

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北海道から千葉県までの182の市町村を対象に、政府は今後1週間程度、地震や津波に備えて非常用の食料を手元に置くなどの防災対応を求めています。

東海テレビ
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