全国で依然後を絶たないトラックからタイヤが脱落して起こる危険な事故を防ごうと、大型車を対象にした街頭検査が12月9日、松江市内の国道で行われました。
街頭検査が行われたのは、松江市玉湯町の国道9号線です。
坂西美香アナウンサー:
こちらの検査場では、大型車1台ずつ担当者がナットが錆びていないか、また緩みがないかなどを点検していきます。
大型車からタイヤが脱落して起こる事故の多くは、タイヤを締め付けるナットが正しく装着されていなかった為起きていて、9日も、島根運輸支局の担当者がナットの緩みなどを入念にチェックしていました。
脱落事故は2024年度、全国の月別データを見ても冬用タイヤへの交換時期と重なる12月が最も多く、2月までの3か月間で年間事故の半数以上を占めています。
山陰両県でも島根県で2件、鳥取県で3件発生しています。
2年前には、浜田市三隅町の国道9号線で、走行中の大型トラックから外れた後ろのタイヤが歩いていた当時75歳男性にあたり、頭などに大けがをする事故がありました。
国交省による検証映像では、時速60キロで走行中の大型トラックからタイヤが脱落し、歩道のベビーカーと人形に衝突。
人形とベビーカーは約4メートルも飛ばされました。
中国運輸局島根運輸支局・橋本眞美首席陸運技術専門官:
車の大小問わず事故が起きると甚大な影響が出てきますので、まずは日ごろからの点検、これをしっかりやっていただいて脱落事故を防いでいただきたい。
関係機関では、適切なタイヤの交換作業と交換後の確実な保守点検を改めて呼びかけています。