気象庁は、8日夜に青森県で観測した震度6強の地震を受け、今後も巨大地震が発生する可能性が高まったとして、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表しました。
今後、1週間程度は同じ規模の地震に注意するよう呼びかけています。
8日午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とする地震があり、震度6強を青森県八戸市で観測しました。
岩手県久慈港では午前1時8分に70センチの津波を観測しています。
政府によりますと52人がけがをして、住宅火災1件が確認されています。
気象庁と内閣府は、8日夜の地震で、北海道から三陸沖にかけて別の巨大地震がおきる可能性が普段より高まっているとして、2022年12月の運用開始以来初めてとなる「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表しました。
後発地震注意情報の対象となるのは、北海道から千葉県までの182の市町村で、政府は今後、一週間程度、地震や津波に備えて安全な避難場所、避難経路の確認、家具の固定などの防災対応をとるよう求めています。
一方で、実際に巨大地震が起きるのは注意情報が100回発表されても、そのうち1回程度で、事前の避難などは呼びかけないことにしています。
また、木原官房長官は閣議後の会見で「過去の災害の際にはインターネット上で真偽不明の情報が流出した」として「災害に関する情報は政府・自治体や報道機関で確認してほしい」と呼びかけました。