富山と新潟の小学生がそれぞれの地域で発生した公害について学んだことを発表しあう初めての交流学習発表会がオンラインで開かれました。

交流学習会には富山からはイタイイタイ病について授業で学んでいる富山市の宮野小学校の6年生が。新潟からは新潟水俣病が発生した地域にある阿賀町立津川小学校の5年生が参加しました。

*富山市の小学生
「イタイイタイ病は終わっていない。歴史は繰り返すという。このようなことが起こらないということは誰にも言えない。いまなお地球環境が壊されている以上、責任ある行動をしなくてはならない」

オンラインで結ぶ発表会は、公害により差別や偏見に苦しんでいる被害者がいることをお互いに学び合う目的て開かれたものです。

中では、新潟の児童も新潟水俣病について「有機水銀がたまった川魚を毎日食べていた住民が発症し、差別や被害に苦しんだ人がいる」と話し、今も裁判が続いている患者の苦しみを伝えていました。

*新潟の小学生
「新潟水俣病患者は見た目ではわかりづらい。当時は原因が解明されず心無い手紙や差別・偏見の言葉が投げられた」

*富山市の小学生
「新潟水俣病は辛い症状なのに外見では分からないのがびっくりした」

*富山市の小学生
「差別されてきたのが新潟水俣病とイタイイタイ病の共通点。公害が起きた2つの学校で環境を大切にしたい」

富山テレビ
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